田村由美『7seeds 』

f:id:koume1114:20201020121953p:image

田村由美7seeds 』を久々に再読。

電子書籍って便利だな。

押入れ漁って引っ張り出さなくても、全巻一気読みできる(^_^;)

 

私はとにかく、ドンドンたくさん読みたい人なので

置くスペースに悩まずに長編マンガをドカドカ読めるのは嬉しい。

 

最近は老眼も進んでいて(T_T)

細かい手書きの文字をすぐに拡大出来るのもいい。

 

もちろん紙の書籍も大好きだけど

だんだんと存在自体が貴重品になっていくんだろうなぁ。

 

現代を生きていくのは、複雑で大変で

勝ったり負けたり、裕福だったり貧困だったり

幸せか不幸せか、よく分からなくなったり

自分すら、うっかり見失う。

 

衣食住が満たされていることが当たり前で

それ以上の「何か」がないといけない気がしてる。

 

やりがいのある仕事、とか

他人に良い評価をされること、とか

円満な人間関係、とか

どこに出しても恥ずかしくない家族、とか

年齢より若々しい肉体、とか

キリがない。

 

7seeds 』は

人類の大部分が隕石衝突で滅んで、何もない未来に

自分の意思と関係なく、オトナの勝手な事情で

放り込まれた子ども(若者)たちのサバイバル譚。

 

安寧な衣食住を守ってくれた文明の利器は、全て過去のもの。

ゼロから生活を再開するにも、生態系すら自分たちの知っていたものとは違い

毎日、死と隣り合わせで生きていくしかない現実。

 

過去でやりたいことがあった、なりたいものがあった

自分の未来を信じて努力をしてきた

かつて前向きで真面目だった子ほど、その喪失が耐えがたい。

 

でも、紆余曲折の末、現状を受け入れて

ただただ「生きるために生きる」ことを始めた

彼らがとにかく眩しい。そして、うらやましくなるのだ。

 

今、キャンプとか流行っているのは

みんな複雑な現代から逃れて

シンプルに「生きるために生きて」みたくなるんじゃないのかな。

 

私は今、手荷物一個で旅行に行きたい。

その日のパンツを宿で手洗いして、翌日履く。

そのくらい必要最小限の荷物で、ふらふらと世界中を放浪したい。

 

コロナがひと段落しないと不可能だけど……てか

アフターコロナの世界でも可能かワカランけど……( ´△`)